電子機器などの誤作動の原因となるノイズは、大別して次のように伝達する。(図-1)
①空間から伝達する「放射ノイズ」
②電源線などの電路から伝達する「伝導ノイズ」
①の放射ノイズは、遠距離から来る電磁波と近距離より影響を与える電磁界がある。
②の伝導ノイズは、電路から伝達されるが、ノイズの片方が対地を通すものがある。
これをコモンモードノイズと言い、電線の2線を利用して流れるノイズをノーマルモードノイズという(図-2)
また、ノイズ自体の発生原因や形態により色々な呼び方がありますが、基本的にはコモンモードとノーマルモードの
ノイズの組合せにより伝導していく。
放射ノイズはシールドケースで簡単に遮蔽できる。
しかし、パワーのあるノイズが伝達する伝導ノイズの防止には 色々な対策部品を利用する必要があり、
その中でもノイズ防止トランスがもっとも効果が高いと言える。
このトランスがノイズフィルタトランスであり、その性能は電路を通じて侵入するコモンモードノイズは、
もちろんノーマルモードノイズも幅広い周波数帯域にわたって大幅に遮蔽します。
そのうえ、機器の内部で発生するノイズにも 高い減衰効果を発揮し、機器外部へノイズの流出を防止しますから、
システム全体の誤動作を完全に封じ込めることが できます。(例-1)