特にご注意すること

高電圧を取り扱う際は、安全に関する注意事項を遵守しないと感電したり、最悪の場合には死亡事故につながります。



必ず接地する

人体への放電を避けるためにも、高電圧になるものは十分な絶縁耐力をもった絶縁物で覆うか、他の場所へ放電しないようにグランド電位のもので覆う。


高圧部に触れない

感電事故を避けるため、操作する際は高圧出力部や高圧端子に触れない。 通常運転中および試運転中は、非常に高い電圧が端子に加わっており、触れると死亡事故につながります。


高圧部を露出させない

電圧が300V以上になると、直接電極に触れなくても放電によって感電する危険があります。 電極などの高圧部は十分な絶縁耐圧をもった絶縁物で覆うか、グランド電位の導電物で覆い、 直接触れることができないような処置を施す。


危険に対する認識を共有する

万が一の感電事故が発生した時のために、高圧電源の操作を熟知し、 適切な応急処置を行える方が近くにいない場合は、高圧電源に触れない。 また、使い慣れていない方に高圧電源を操作させる時は、触れると危険な場所などの注意事項をあらかじめ説明し、 危険性を十分理解して頂いた上で操作する。


操作は右手で行う

万が一感電しても電流が体の重要な器官を流れる危険を減らすために、高圧電源は右手で操作し、 左手は高圧電源あるいはその他の機器類から離す。


触れる前に電源を切る

高圧部に触れる前には必ず電源を切る。もしくは、電源を切ってあることを確認する。 出力部はコンデンサがあり、電源を切ってもすぐに触れるのは大変危険です。 コンデンサの電荷に注意しながら、すべてアースに接続して放電させる。


ケーブルの帯電に注意する

出力シールドケーブルにチャージされたエネルギーは接地することで放電しますが、 その接地を取り去るとチャージが完全に抜けきらない時や、しばらくしてチャージが回復してくる時があります。 出力ケーブルに触れるときは必ず完全にチャージを取り去る。


周りにも注意を促す

危険区域に人が立ち入ったり、不用意に高圧部に触れたりしないように、 危険区域を明確に指定し、「高圧危険」などの注意を促す表示を出す。 また、高電圧を発生している時は、警報ランプや警報音で警告を発する。


感電について