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公園の照明

公園は、市民にやすらぎ、くつろぎ、楽しさなどの雰囲気を提供する場所であり、地域住民相互の交流を強め、 連帯感を高める役割を果たします。 公園はその目的や規模により、総合公園、地区公園、近隣公園、街区公園等に分類されますが、 いずれも地域の住民の憩いの場として、 また都市環境の美化、防災・避難などに貢献する場として、都市生活における重要な施設です。 公園の照明の目的は、夜間における公園の安全性の確保、快適性の提供などがありますが、 公園の持つ目的と調和した照明計画が求められます。

照明のポイント

公園の環境と照明の調和した演出は、環境の人工度と公園の中でのその場所の機能に応じた照明の使いわけによって行います。 樹木のシルエットの演出や、照明の明暗のリズムの明確化、光源の演色性や光色の変化などを効果的に用い、 人を導く方向性のある照明を行うとよいでしょう。全般照明においては、不安のない明るさを確保し、美しい景観の演出を行います。 また、池などの周辺においては、水辺に調和する照明の演出を行うとともに、危険防止に役立つような照明を行います。 ベンチの周辺や花壇などでは、落ち着きのある演出を行います。植栽計画に合わせ、樹木の成長を考慮して、 樹木が照明の妨げにならないように配慮した照明計画をたてることも重要です。

明るさ(照度)

JIS照明基準では、照度は5~50lxを推奨しています。 公園全体の中では、主に園路、公衆便所、共同施設、主要観賞対象物などに重点をおいて設計します。 園路、広場、その他の人が歩行する場所は、見通しがよく、演出を重視する場合には多少の明るさのムラがあってもよいが、 生活路になっているような場所は防犯を考慮して明るさを確保しつつムラをつくらないようにする必要があります。 また、階段、その他の足もとに注意する必要のある場所については、なるべく照度のムラを少なくします。 花壇、樹木、その他の観賞の対象物は明るくし、周囲から浮かび上がるような照明を行い、周囲との明暗対比を大きくすることにより、 より雰囲気のある照明を行うことができるでしょう。 公園照明における各々の施設場所の照度は、JIS照明基準を参考にした上で、表6の値とすることが推奨されます。
表6 公園照明の維持照度
場 所 維持照度範囲(lx)
案内板・説明板 75~150
特定の樹木・造形物 75~150
庭園・花壇 全般3~10
部分30~100
道 路 7~15
遊歩道 3~10
広 場 5~30
階 段 20~50
屋外の休憩場 3~10
駐車場 5~30
通路・住居への道 3~20
公衆便所の入口付近及び内部 50~200

光源

光源の選定においては、効率、寿命、演色性、色温度(光源色)を考慮して、適切な光源を選定する必要があります。 LED、無電極蛍光ランプ、高演色メタルハライドランプなどが適しています。また、花壇や植え込みなどには演色性の面から、 LED、蛍光灯、高演色メタルハライドランプなどが適しています。 ベンチなどの人が憩う場所には、暖かさを感じさせる光色の光源を使用することも効果的でしょう。



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