外照式LED看板照明
表示面を外から照らす「外照式」の看板照明
屋外広告の照明・サインにおいても設置地域の条例やガイドラインなどを参照し、 制限(色、明るさなど)がある場合に対し配慮することが必要となります。 関連する屋外広告物法は、屋外広告物行政における規制の基準を定めており、実際の屋外広告物規制は、 地方公共団体(都道府県、政令市、中核市、景観行政団体である政令市及び中核市以外の市町村)が屋外広告物法に基づく条例、 規則等を定めて独自に行われています。よって、地域差はありますが、屋外広告物法の運用に関するベースは、 国土交通省が屋外広告物条例ガイドライン(案)として、地方公共団体への参考に、技術的助言として示されています。
外照式看板照明
屋外広告の中で、塗り看板は自発光の電光サインなどと比較して、絵や表示の塗り替えなどの自由度が高く、 自発光表示に伴う昼間の電力使用が不要なメリットがあります。 看板の夜間における見え方と宣伝効果をより効果的に生かすために外照式の看板照明が使われます。
適切な明るさであること
照明された看板の見え方は、同じ明るさの看板でも設置場所の周辺条件によって異なります。 看板の背景や周辺の明るさとコントラストをつけて、看板を目立たせるような明るさにしなければなりません。 また、同時に看板面の反射を考慮しつつ、環境に配慮することが必要です。 一般的な看板の表面の推奨照度を下の図に示します。
看板表面に平均的な反射 | 推 奨 照 度 | |
---|---|---|
周辺が明るい場合 | 周辺が暗い場合 | |
高 い | 500 lx | 200 lx |
低 い | 1000 lx | 500 lx |
明るさのムラが少ないこと
広告看板は、建築物などの立体的なものの投光照明とは異なり、 平坦なものであるため、看板表面に明るさのムラがあると、 宣伝効果を失うばかりでなく、美観をも損なうことになります。 看板全体を均一に照明することが理想ではありますが、最大照度と最小照度の比は、G≦4 が望ましい値になります。
照明器具の取り付け位置および照射方向が適切であること
光源からの直射光や反射光が、看板を見る人に対してグレアを与えないようにしなければなりません。 そのための器具取り付け位置および照射方向を、照明器具の配光を考慮する必要があります。
照明器具が看板の視認性を損なわないこと
照明器具は、看板を見る際にじゃまにならないような位置に取り付けなければなりません。 また、昼間に看板の視認性を損なうような影ができないように配慮する必要があります。