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植物工場用LED照明

植物工場とは

植物工場とは、施設内の温度、光、炭酸ガス、養液などの環境条件を自動制御装置で最適な状態に保ち、 作物の播種、移植、収穫、出荷調整まで、周年計画的に一貫して行う生産システムのことです。
施設内での生産なので、天候に左右されることなく作物を周期的に安定供給でき、病害虫の被害を受けずにすむなどの利点があります。

植物工場の種類

植物工場は、閉鎖環境で太陽光を一切利用せず、蛍光灯やナトリウムランプ、LEDなどを用いて栽培する「完全人工光型」と、 太陽光の利用を基本として補光に人工光を使ったり、夏季の高温抑制技術などを用いて栽培する「太陽光利用型」の2つに大別されます。

植物工場の起源

昭和32年、デンマークのクリステンセン農場で、サラダ用カラシナ類のスプラウトを播種から収穫まで一貫自動生産を行ったのが 世界初の植物工場の事例だとされています。光源には太陽光と、それを補う人工光を併用する方法だったそうです。
現在、植物工場のほとんどが土を使わずに養液栽培によって野菜を生産しています。
養液栽培とは、肥料を水に溶かした養液で作物を栽培する方法で、根をその養液に浸して育てる方法や根に養液を噴霧する方法、 また土の代わりにロックウール(人工鉱物繊維)やピートモス(植物性の泥炭の一種)、 ヤシ殻などの培地に作物を定植して育てる方法があります。
養液栽培だと土壌病害の心配がなく、耕起、施肥、除草などの作業が省け、また生育期間が短い作物の場合、高い生産性が見込めます。

土耕栽培から養液栽培へ

養液栽培で話題を集めたのは、昭和60年のつくば万博の日本政府館やドキュメンタリー映画「地球交響曲」に登場した トマトの巨木ではないだろうか。 記憶されている方も多いと思います。
養液栽培「ハイポニカ農法」を生み出した植物学者・野澤重雄さんが一粒のトマトの種から1万数千個の実のなるトマトの巨木を育てたのです。
養液栽培は葉物類のほか、トマトなどの果菜類でも普及しつつあります。
なじみのあるカイワレ大根やそば、ブロッコリーなどのスプラウトも、養液栽培で安定的に周年生産されている野菜のひとつです。 スプラウトとは種子の中にある栄養だけで成長した発芽したばかりの状態の野菜で、「発芽野菜」とも呼ばれています。



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